関西薬学生団体paletteの気まぐれ更新になってしまっている月次レポートです🤔
6回生の就職相談や嬉しい内定報告も落ち着きを見せ始め、4-5回生の学生さんが自身の将来に向き合い始める季節になってきた8月。
新メンバーも加入し、運営合宿なども行いましたが今回はイベント関連を中心にレポートします!
8月14日 厚生労働省スペシャルセミナー
毎月2回行なっている定期イベントの面接練習会の後、いつもpaletteの活動を応援頂いている厚生労働省の方によるスペシャルセミナーを開催しました。
この日は3回目となる厚生労働省の方によるスペシャルセミナーを行いました。お盆の時期にもかかわらずわざわざ東京からお越しいただき、参加した学生さんにとって大変有意義な時間となりました✨
今後日本が抱える問題である2025年問題や2040年問題について具体例も交えてお話ししていただき、改めて薬剤師というのは制度に基づいた職業であるということを実感することができました🤔また、どうしても今まで通りに物事が進むと考えてしまいがちですが、世の中は刻一刻と変化し、それに応じて就職を始めとする将来について自ら考え、見つめ直すべきであると感じる機会ともなりました💭他では学べない、これから社会に出て医療を担う者として知っておくべきことがたくさん溢れたセミナーでした🔥
また、保険とは何なのか。なかなか本質まで理解できている学生はいないであろうこの議題について、薬剤師国家試験の問題を例にとった上で、グループワークを交えて議論を行いました🗣
議論する上でいかに自分の理解が浅はかであるかを痛感すると共に、避けて通れない日本という国の歴史、様々な時代背景が今の保険制度にも影響しているということも学ぶことができました🧐
それに加え、グループで話し合うことによって、普段大学の授業などでのインプットがメインである薬学生にとって、自分の知識や考えを他に伝えるアウトプット(言語化)の難しさと重要性が改めて感じられた場でもあったと思います🔍
最後には質疑応答の時間も設けてくださり、厚生労働省としての意向や学生としての意向がより相互的に伝えられ、終始paletteならではの和気藹々とした雰囲気の中イベントが行われました🙆♀️
このような貴重なお話を伺える場に勇気を出して一歩踏み出してみること、視野を広げることこそが、本気で自分と向き合い将来を見据えることに繋がると思います🤝
8月24日第4回日本薬学教育学会大会
paletteとしては久しぶりの学会参加🧐
薬学生の未来について日本で一番(自称)真剣に考え取り組んでいる関西薬学生団体paletteとしては「教育」についてはとても重点を置いております。と言うことで勉強させて頂きに行きました。
いつも学会に参加すると聞きたいシンポジウムがたくさんあり困ってしまうのですが、今回特に印象に残ったのは
・「高大接続から考えてみよう」―思考力・判断力 どうとらえ、どう測定するか―
・「世界の薬学教育は今、そして日本の薬学教育を考える」―高度先導的薬剤師の養成とそのグローカルな活躍を推進するアドバンスト教育研究 プログラムの共同開発―
高校教育では大学入学共通テストの導入を控えて「アクティブ・ラーニング」という考え方が広く普及されてきています。※アクティブ・ラーニングとは「課題の発見・解決に向けた主体的・協働的な学び」と定義されています。つまり「どのように学ぶのか」を重視するという学び方をアクティブ・ラーニングと呼んでいます。
ただ当日のシンポジウムでもあったのですが高大接続でアクティブ・ラーニングを行なっているのに大学教育ではとにかく資格合格するだけのものになっていないか?と気になりました。
私立薬学部では特に6回生の一年間はほとんどが国家試験対策に当てられており国公立とはまた別の問題があるとも感じましたが・・・
言語スキル、数量スキル、情報スキルが21世紀型の思考力を高め、暗記だけの浅い知識の習得ではなく応用性を持たせ立体的に学び、生きていく事こそが薬学教育に必要な要素なのかなと改めて納得をしました🤔
また、世界の薬学事情についてのお話は普段なかなか聞く機会が無いので新たな発見の連続でした。
薬剤師のような専門職は社会のニーズに応えてこそ存在する。と先生は言われており、また今後の展望や指名、目標は国際的にも変化をしていると。
日本では調剤マシーンなのか?ジェネラリストなのか?スペシャリストなのか?などどういう形で社会の要望に応えていくのか、色んな意見や考え方があるのでどれが正解、間違いなどは無いと思いますが、ここでも自分の考えをしっかりと「言語化」出来ていることが何より大切だなと感じました。
また、オランダの薬剤師事情のお話はとても勉強になりました。
オランダではGP制度があり、とても合理的なシステムの中で薬剤師がコミュニティーファーマシー、ホスピタルファーマシーとして活躍しているそうです🤔
オランダでは薬剤師は3,000人弱しかおらず調剤の大部分はアシスタント制により行われており各所との連携が取れているのだなと思いました🤔
そもそも薬学部が3校しかなく(いずれも世界TOP100以内!!)年間200人程度の卒業生と、日本と比べるとそもそも在り方がここまで違うものかと思いました・・・
お話の中でもありましたが、日本の薬学教育はどう変わっていくべきかという中で、「薬剤師の職能に対する意識改革」また、「海外は何よりも自分の国のことをよく知っている」確かにこれは薬学部は特に普段から国家試験対策中心の生活になっているとなおのこと勉強する機会の無い事態だなと改めて感じました。
paletteにきてくれている学生さんにもよく話をしますが、これだけ言われている”2025年問題”すら理解が薄い学生さんに出会う事が多いです。自分の国の歴史などもそうですが、自分たちが歩むこれからの社会の問題などについてもっともっと真剣に目を向けていかないといけないと改めて感じる事ができました🤔
そして私たち関西薬学生団体paletteも、もっともっと大学内に閉じこもっていては決して学べない(これこそアクティブ・ラーニングか)知識や経験、キッカケを提供し、歪んだ・採用活動に置かれている薬学生の教育を外部からより良いものにしていければと思いました🤔
9月のイベントも一部満員御礼も出ております。
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